極東西方見聞録

留学や海外一人旅について綴っています

帰国備忘録

 

常夏のフィリピンから帰国して一週間が経った。

 

涼しいバギオの生活と打って変わって8月の日本は暑い。

 

朝の天気予報士が「今年は10年に一度の酷暑です」って、

毎年恒例のごとく言っているお馴染みの風景が過ぎていく。

 

けたたましく早朝を知らせる蝉の鳴き声が、これでもかと言わんばかりに

ここが日本のであることを寝ぼけた頭に叩き込んでくれた。

おせっかいにもほどがある。

 

それがシンと静まり返ったのは、帰国して5日目の朝だった。

 

夏が過ぎ去る前に、この一週間で慌ててそれらしいイベントを詰め込んで、

即席の夏を満喫した。

32年目になると、夏のイベントは一週間で十分だ。

 

これからのことを少し記録に残そうと、

そう思ったのは、かれこれもう半年以上も前なのに、

ようやく重い腰を上げて動き始めたのは

一か国目の滞在が終わった後だった。

 

行動力なんていうエネルギッシュなものはどうやら持ち合わせていないらしく、

飽きっぽい性格のおかげでこれがいつまで続くのかはわからない。

 

だけれど、バギオへ旅立つ際に、経験者のブログを読み漁って

あーでもこうでもないと情報を集めていたあの時を思い返すと、

これから記録していくことが、人知れず誰かの役に立つことがあるかもしれないとも思う。

 

32歳で教職公務員というこの世で最も安定した職を放り出して、

海を越えた先に勉強しにいく。

同じ境遇の人が一人くらいいるんじゃないかって

経験者のブログを探しても見当たらなかった。

 

それだけ突拍子もないことに挑もうとしていることがなんとなくわかった。

見当たらない分あの時はほんのりと不安が増した気がした。

 

だからって時を戻すことなんてできっこないし、

戻すつもりだってこれっぽっちもなかったわけだから。

ないならなんだ。

作ってみよう、

やってみよう。

それっきゃない。

 

 

できっこないをやらなくちゃ。

 

 

 

ブログの最初の記事かくってむずかしいね